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自身の持ち物や空間に火を呼びたい、ほどきたい、力を与えたい、などのときには、図のように火の指に木の指を添えて火力を強めたのち、そっとそのものに指を添え、目を閉じ、はやししずめの呼吸と共に赤々とした火を注ぎ込む。

呼吸、映像、体感、全てを連動させ、行うこと。

たとえば骨董品や拾い物は、過去の様々を記憶していることが多い。それらの全てを尊み言祝ぎ愛でつつも、時には不要なものを焼き切りほどく必要に迫られることもある。

または、そういう必要のあるものだからこそ、巫女の手に巡ってきたのだという風にも受け取れる。そのような場合にこれを行うと良い。

じっと火を注いでいると、ジリッと焼けこげるようにして剥がれてゆく。

匂いがする時もある。納得がいくまで行うこと。

ここで注がれる火は、うつわにうけた女神の火を火種にし、巫女が木を焚べて育てた火である。「私」を込めすぎないように。

もし火の映像化が苦手なら、目を閉じて指先から火が出ているところをイメージし、光の軌跡を追う練習をしてみるのも良い。